5歳児食育「品川カブ」
2022年1月11日(火曜日)
10月初旬からベランダにプランターを置いて土の準備をしてから種を蒔きました。毎日「大きいカブになれ」とお当番がおまじないを掛けて水をあげ、年長児皆で大切に育てていきました。1月になり葉も実も大きくなったので、ついに収穫をしました。
「こんなに大きくなってる」と皆嬉しそうな表情で、抜けた品川カブを見せてくれました。
収穫後は「品川カブって何で食べたら美味しいのかな」と言いながら図鑑を見ている姿もありました。
品川カブの塩揉みと汁物が給食で出ると「すごく美味しい、お家でもカブの種を植えて塩もみのお浸し作ってもらう」と張り切っています。皆で残さずに、おいしく頂きました。
品川カブとは一般的な蕪のように丸みを帯びておらず、細長い大根のような形をしています。江戸時代には主に漬物に使われ、台所には欠かせない存在でした。また、土壌環境が似ている滝野川周辺(現在の北区)でも栽培されており、「滝野川カブ」とも呼ばれていました。明治時代以降は栽培が途絶えていましたが、北品川にある青果店の経営者が、江戸時代の書物に描かれていたカブが小平市で栽培されていた「東京大長カブ」とよく似ていることを発見し、地元・品川の名を冠した江戸東京野菜「品川カブ」として復活しました。現在は品川区内の有志の人たちが栽培に取り組み、地元のイベントなどで紹介されたり、品評会を行ったりしています。